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10/04:【コラム】小児の病気とインターネット
このコラムは私の地元の有線放送から、インターネットで医療情報をいかに上手く使うかについて原稿を求められたので書き上げたものです。メディカル・ネチケットをそのまま紹介したいところですが、850字という制限がありましたので「メディカル・ネチケット縮小版」になりました。実際には900字程度になりましたが、、。

「小児の病気とインターネット」

 最近は特にインターネットの普及がめざましく、インターネットと言う言葉を聞かない日は無いくらいになりました。そして家庭への普及もめざましく、調査によると10軒に1軒の割合で利用されているという報告があります。

 お子さんを病院に連れていって忙しい診察でつい聞きそびれたことや、急病の時の応急手当、そして何気ない健康に対するアドバイスを得たいときにインターネットで調べてみると、いろいろためになる情報が見つかることがあります。

 しかしインターネットで医療情報を得るとき、いろいろ注意しなくてはならないことがあります。

 ホームページに書かれた内容が今日の医療に即しているものかどうか、患者さんが見きわめるのは大変難しいことです。そのためにはなるべく公共の医療機関からの情報を利用するようにしましょう。そうでなくとも誰が提供しているか明瞭に書かれているホームページにしましょう。またいまの医療は毎日進歩し続けています。ホームページを作ったけれども放置されたままで、古い情報がそのままになっている場合もあります。記載された日付があるものを、そしてなるべく新しい情報を利用するようにしましょう。

 またインターネットでむやみにお薬を購入したり内服したりしないでください。特に医薬品の販売は資格のある方でないと本来行ってはならないことです。またコンタクトレンズなどの医療品も専門の医師の元で指導に従い購入してください。

 医療相談を行っているホームページも見かける事があります。現在受けている治療を他の医師からもアドバイスを受けることは決して悪いことではありません。しかし病気は家族からのお話や診察や検査などを行い総合的に診断を下すものです。診察を受けたこともない医師からの説明には自ずと限界があり、時にかかりつけの先生と意見が異なり当惑することもあります。

 インターネットの普及に伴い様々な情報が取り交わされるようになりました。ただ、健康や医療に関する情報の活用は、かならずかかりつけの医師と相談し利用するようにしてください。適切な情報利用は、疾病の回復を促し日常生活を健やかにしてくれるに違いありません。


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