タイトル:メディカル・ネチケット

01/31:医者にかかる際の10箇条
1999/1/31の朝日新聞に「平成患者学」と題するコラムがありました。ずいぶん大きな紙面を割いて「セカンドオピニオンを推進させる会(名古屋)」と「ささえあい医療人権センターCOLM(大阪)」の活動が紹介されていました。

「医者がすすめる専門病院」というシリーズの本をご存じ無いでしょうか。それを出版しているのが「セカンドオピニオンを推進させる会」だそうです。インターネットで行われている医療相談は、セカンドオピニオンに該当しますし、彼らの方活動内容は大変興味深く感じました。

セカンドオピニオンを引き受ける医師を紹介し、利用した患者に結果報告書の提出を求めておられます。一件につき6000円の料金だそうです。あるサイトで行われたインターネットの医療相談の値段に関するアンケートですが、その中では1件につき無料〜数百円という利用者の意見が多数を占めていました。回答する立場(主に医師・薬剤師)から言えば、実はこれはあまりにも安すぎる金額です。その点6000円は、納得できる料金の範囲の設定ではないかと思いました。

また、同時に紹介されていた「ささえあい医療人権センターCOLM(以下COLM)」が作製した「医師にかかる10箇条」も大変良いものだと思いました。インターネット上の医療相談を利用する際の注意にもそのまま通用しそうに思いこちらで紹介します。

医者にかかる際の10箇条

(1)伝えたいことはメモして準備
(2)対話の始まりはあいさつから
(3)よりよい関係づくりはあなたにも責任が
(4)自覚症状と病歴はあなたの伝える大切な情報
(5)これからの見通しを聞きましょう
(6)その後の変化も伝える努力を
(7)大事なことはメモを取って確認
(8)納得できないときは何度でも相談を
(9)治療効果を上げるためには、お互いに理解が必要
(10)よく相談して治療方法を決めましょう

この10箇条は1997年7月、厚生省の「患者から医師への質問内容・方オフに関する研究」班にCOLMが提出し(9)と(10)が少し修正が加えら、採択されたそうです。

インターネットとは直接関係なく活動されていると思いますが、しかし彼らの呼びかけはサイバー空間で行われている医療情報支援にもそのまま当てはまるように思いました。


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