ちょっと医療情報とは関係がないのですが、プライバシーの問題に触れた大事な報道だったので紹介します。
郵政省は11月27日,インターネットやパソコン通信を
利用した他人への誹謗中傷,プライバシーの侵害といっ
た被害に対応するため,第三者的な対策機関を設置,発
信者情報の開示などの手続きを取る方針で,検討を進め
ていることを明らかにした。これは,7月より開催され
てきた「情報通信の不適正利用と苦情対応の在り方に関
する研究会」でまとめられたもの。
同省では,ホームページや電子掲示板を利用した中
傷・名誉毀損,プライバシーの侵害,迷惑などが発生し
ても,「発信者が誰かわからない」という匿名性によ
り,発信者の責任追及が困難になっていることを問題
視。そこで,「通信の秘密」を尊重した上で,被害者に
発信者の氏名や住所といった情報を開示する仕組みを検
討している。具体的にはプロバイダー,パソコン通信業
者などとは別に第三者機関として「不適正利用対策機
関」 (仮称) を設置し,必要な手続き・調査を行った上
で,発信者情報を開示するというものだ。
同省はこの検討内容をウェブページで公開している。
12月17日まで,電子メールなどで一般からの意見を受け
付けるという。