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05/28:HP医療情報の信憑性について
JAMIC JURNAL と言う開業指向の医師をターゲットとした雑誌ですが、バックナンバーを探してホームページを見ていたら、医療情報とその信憑性を問題にした面白い記事が2つありました。

問題多い胃腸病のインターネット情報
http://www.so-net.ne.jp/medipro/jamic/journal/bn/9804/wnf/wnf.htm

     >  アメリカでは医学に関するインターネット情報サービスが花盛りだ
     > が、胃腸病は非常に多い病気で、しかも慢性患者も多いこともあり、
     > 胃腸病に関するインターネットによるアドバイスは特に多い。オハイ
     > オ州のクリーブランド・クリニック基金に所属する医師J・B・オコ
     > ンナー博士らがその種の情報について最近調査したところ、胃腸病に
     > 関する情報はその約10分の1が、問題があるものや、はっきり間違っ
     > た情報だったという。
     >  オコンナー博士らは、4つの胃腸関連の病気について、インターネ
     > ット情報を調査し、評価した。4つの病気は膵臓癌、十二指腸潰瘍、
     > C型肝炎、そして刺激性腸症候群だった。
     >  博士らは、まずこれらの病気に関して、標準的な医学書に見られ
     > る、オーソドックスないしは適切な療法と考えられる評価基準を設定
     > した。
     >  政府機関や大学、医学組織などが開設しているウェッブサイトの情
     > 報は、すべて、信頼すべき情報を揃えたものだった。
     >  サイトの数は数千にものぼっているが、博士らは4つの病気に関
     > し、アトランダムに各25のサイトを選んで調査した。計100のサイト
     > のうち、政府機関提供は17だった。18は大学、31は民間組織ないし
     > 薬剤関連組織のものだった。医学組織と医師グループは各9、3が患
     > 者のグループによるものだった。残りはスポンサー不明だった。
     >  非オーソドックス的情報の多くは、栄養剤の多量摂取を薦めるもの
     > や、薬草的なものを薦めるものが多かった。そして問題が多いアドバ
     > イスは、このジャンルのサイトに集中していた。
     >  オコンナー博士はアメリカ胃腸学会の例会で行った報告の中で、イ
     > ンターネット医学情報は、必ずしも内容的に信頼できるものばかりで
     > はないことを警告した。
     >  自分で患者向けのウェッブサイトを開設しているジョンズ・ホプキ
     > ンス大学の腫瘍学センターの教授S・ゴー博士は、ウェッブサイト情
     > 報は無制限なので、内容に問題のあるものも多く、消費者はまず提供
     > 者が誰かに注意した上で参考にするようアドバイスした。
香港の医療ウェッブサイトのパッとしない評判
http://www.so-net.ne.jp/medipro/jamic/journal/bn/9802/wnf/wnf.htm
     >  最近は香港でもインターネットによるメディカル・サービスが花盛
     > りだ。インターネットによるメディカル・サービスが医者よりも便利
     > なのは、365日やっていて、24時間営業であり、医者のように、出か
     > けていって、長く待たされることもないことだが、それなりに、欠点
     > もある。
     >  まず、ウェッブサイトの数が膨大で、どれを選ぶかに迷う。あらか
     > じめ、ある程度試して、探し方や信頼性の見当をつけておかないと、
     > いざというとき、すぐに役には立たない。
     >  医療ウェッブサイトは開業医と違ってライセンスもいらず、何の規
     > 制もないから、どれもが信用できるわけではない。
     >  香港のニュース週刊誌『エイシアウィーク』が西洋医学のベテラン
     > 家庭医に、いくつかのウェッブサイトをテストしてもらったところ、
     > 医師は、ウェッブサイトを医師代わりに頼る場合は、「注意したほう
     > がいい」と忠告した。
     >  あるウェッブサイトは「セロリーはナトリウムを含むから西洋医学
     > は患者にあまり食べないように忠告しているが、セロリーは筋肉をゆ
     > るめ、血圧を下げ、慢性皮膚病を予防する」としている。医師は「セ
     > ロリーの含むナトリウムは微々たるもので食べて問題ない。筋肉をゆ
     > るめ、慢性皮膚病を予防するような薬効は、どこを調べても出ていな
     > い」という。「子供の鼻はいつも塩水でスプレーして清潔に保てば、
     > 耳の感染症を防げる」と忠告しているウェッブサイトもあるが、医師
     > は「そんな必要はなく、子供は必要なら鼻をかむ。スプレーは耳の病
     > 気の予防などにはならない」という。
     >  医療ホームページはかなりいい加減なものも多いから、鵜呑みにし
     > ないことが大切で、スペルに誤りがあったり、素人でもわかる誤りが
     > あるものもあるそうだ。

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海外ではこの様にホームページで紹介される医療情報の信憑性を問題にする記事が、す でに出ているようです。今後国内でも医療情報を公開しているホームページについて その真贋を問われるようになるのでしょう。


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