演題招待制を利用した携帯電話による喘息日誌演者○西藤成雄 1)、松山剛 2)、須甲松信 3)、牧一郎 4)所属1)西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニック 2)東邦大学医療センター佐倉病院 小児科 3)東京芸術大学保健管理センター 4)市立池田病院 小児科抄録[目的]喘息日誌は長期間記録を続けられる患者が少ない。そこで招待制や足跡機能などSNS(Social Network Service)の仕組みを取り入た、携帯電話による喘息日誌を開発し、患者の利用実態を調べる。
[方法]当院に定期通院する外来患者に、今回開発した「オンライン喘息日誌Watch MyAsthma」の趣旨と操作を説明し利用を勧めた。約1ヵ月使用後に記録率や利用頻度など調査した。
[結果]27名の外来患者から協力を得た。招待制により医師が患者を容易に登録できた。日誌回診を行い患者のコントロールを常時把握できた。患者も主治医の回診を「足跡機能」で知り日誌を記録する意識が高まった。一定時刻のリマインドメールにより一括入力が減り、毎日利用されコントロール評価が厳密に行えた。
[結論]SNSを実装した本喘息日誌は、喘息治療へのアドヒアランスの改善に効果的であった。
本研究は「厚労省免疫アレルギー疾患等予防・治療研究事業:ユビキタス・インターネットを活用したアレルギー患者の自己管理および生活環境改善支援システム、遠隔教育システム、患者登録・長期観察システムに関する研究(代表:須甲松信)」の一環として実施された。