演題小児一次救急における腹部エコーの有用性演者藤本雄介所属阪神北広域こども急病センター抄録腹痛は小児救急受診の10%近くを占めると言われる。腹痛の原因の多くは便秘や腸炎であるが、鑑別疾患には腸重積や急性虫垂炎を始め、早期診断が必要な複数の疾患が存在する。その診断には腹部エコーが有効であるが、多くの場合検査は総合病院において技師または放射線科医が施行するため、一次救急外来において腹部エコーが積極的に活用されることは少ない。近年超音波診断装置は小型化が進み、携帯エコーの登場によりベッドサイドで手軽に検査が施行できるようになった。画質も消化管の描出に充分である。演者は阪神北広域こども急病センターにおいて、外来のベッドサイドに携帯エコーを導入し積極的に使用している。今回、その有用性と問題点について考察した。