第18回近畿外来小児科学研究会:開催日 2010-04-11
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演題
新型インフルエンザの同胞間感染における発症間隔について
演者
近畿外来小児科学研究グループ(KAPSG)
  ○山入高志1)、橋本裕美2)、絹巻 宏3)
所属
 1) やまいりこどもクリニック  2) 絹巻小児科クリニック  3) 橋本こどもクリニック
抄録

<目的>新型インフルエンザの家族内(同胞間)感染における発症(発 熱)間隔について検討した。

<対象・方法>演者らの3施設において、平成21年9〜 11月に診断・治療した新型インフルエンザ患者のうち、同胞間感染と判断した93組(186名)について、それぞれの発症時刻から求めた発症間隔について検討した。簡易キットにてインフルエンザA型と確定したものを対象とし、年令は15才以下に限定した。発症間隔が12時間未満、あるいは120時間をこえるものは除外した。発症時刻は問診による聞き取りであり、37.5度をこえる発熱に気づいた時刻(1時間単位)とした。

<結果>93組の発症間隔は18〜120時間、中央値は52時間であり、対数変換すると正規分布していた。64組(69%)が24〜72時間の間隔であった。中央値(52時間)より間隔が短いものと長いものの2群に分けて検討したところ、発症間隔が長い群の方が初発患者と続発患者の年令差が大きい傾向が見られた。


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