第18回近畿外来小児科学研究会:開催日 2010-04-11
<< 前の演題 |この研究会のTopPageに戻る| 次の演題 >>
演題
開業小児科における急性中耳炎の臨床像
―12ヶ月間の多施設共同調査―
所属・演者
小児科中耳炎調査グループ
土田晋也、草刈章、小林謙、中村英夫、西村龍夫、深澤満、松井祐治、矢嶋茂裕、吉田均、渡辺正博
抄録

【目的】開業小児科における急性中耳炎の臨床像を明らかにする。

【対象】09年の毎月第4週に小児科単科の診療所10施設を受診した呼吸器感染症患児のうち20名を毎月サンプリングしていった。

【調査項目】急性中耳炎発症因子(患児の年令・性別・集団生活や兄弟の有無・体温・咳・鼻水)と急性中耳炎に特異的な症状・鼓膜所見(耳痛・耳漏・中耳貯留液・鼓膜発赤・膨隆・鼓膜膿胞)。

【結果】対象2313名のうち急性中耳炎を伴う呼吸器感染症は122名で、急性中耳炎を伴わない呼吸器感染症2191名と比較検討した。急性中耳炎群122名:非急性中耳炎群2191名→年令2.7±2.4:4.2±3.4才(p<0.01)、性別(男割合)57:55%(p>0.05)、兄弟がいる割合76:73%(p>0.05)、入園している割合63:69%(p>0.05)、体温37.4±0.6:37.8±0.7℃(p>0.05)、咳を伴う割合67:70%(p>0.05)、鼻水を伴う割合80:58%(p<0.01)

【考察】開業小児科における急性中耳炎の臨床像の特徴について文献的考察を含めて当日発表予定である。


<< 前の演題 |この研究会のTopPageに戻る| 次の演題 >>