演題

グラム陰性桿菌菌血症に抗菌薬投与後悪寒を呈した１例

所属・演者

土庫病院　小児科　西原　信　逢坂　隆之
土庫こども診療所　石丸　敏博

抄録

　小児の発熱の原因として、細菌感染症の頻度は高くないが、常に念頭に置いておく必要がある。

　今回我々は、ノロウイルス胃腸炎入院中にbacterial translocationが原因と思われる大腸菌菌血症を発症し、CTRX投与によって抗生物質誘発エンドトキシン遊離症候群による一過性の全身状態の悪化を呈した１歳児例を経験した。比較的新しい炎症マーカーのPCT（プロカルシトニン）についても若干の文献的考察を加えて報告する。