演題小児科外来における新型インフルエンザ緊急調査演者○橋本 裕美、山入 高志、絹巻 宏所属近畿外来小児科学研究グループ(KAPSG)抄録半年前に出現し、まだ知見の少ない新型インフルエンザA(H1N1)の小児の臨床像を早期に把握し、臨床に役立てるためKAPSGの有志16名による緊急調査を実施した。
方法:現在季節性のインフルエンザの流行が無いため、インフルエンザ迅速検査キットA陽性例は新型インフルエンザと判断できる。2009年9月1日から10月10日までにインフルエンザ症状にて来院し、迅速検査A(+)が確認できた18歳以下の症例を対象とし、最高体温、初発から診断までの時間、臨床症状、治療薬、推測される感染源、発熱の全経過時間、入院の有無、合併症の有無について調査した。
現在集計中であるが500例を超える症例が集積出来ている。発熱期間は48時間未満のものが約2/3であった。7歳から15歳の年齢層が7割を占め、従来のインフルエンザに比べ幼児の頻度が少ない。6歳以下に関してはさらに調査期間を延長して調査を継続している。