第17回近畿外来小児科学研究会:開催日 2009-11-08
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演題
麻黄湯が有効であった新型インフルエンザの2例
演者
○高野 美香、金野 浩、安西 香織、酒井 絵美子、伊橋 舞、溝口 好美、下辻 常介、山本 勝輔、山本 威久
所属
箕面市立病院
抄録

 その作用機序から新型インフルエンザウイルスに対しても効果があると考えられるため、今回新型インフルエンザに罹患した2症例に対して麻黄湯を投与したところ、有効であると思われたのでその臨床経過について報告する。

 症例1は6歳の女児。新型インフルエンザに肺炎を合併。オセルタミビル、抗生剤投与を行ったが、肺炎の増悪を認めた。第4病日から麻黄湯投与を開始し、速やかな解熱と肺炎の改善を認めた。

 症例2は4歳の女児。新型インフルエンザを発症後48時間以上経過していたためオセルタミビルは投与せず、麻黄湯の単独投与を行ったところ2相性の発熱を認めたが速やかな解熱が得られた。

 以上の治験から新型インフルエンザに対して麻黄湯は有効であると考えられる。


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