演題AMPC投与後の発疹に関する前方視的調査 (第一報)所属・演者こうどう小児科 幸道直樹抄録AMPC投与後に発疹が出現することは広く知られているが、どれくらいの頻度で、どのような発疹がどの程度に出現するのかについての調査はこれまで行われてこなかった。今回近畿外来小児科学研究会有志による前方視的研究を開始したので、その概要とこれまでの中間報告を行う。対象は15才未満の小児で、対象疾患は迅速診断陽性の溶連菌感染性咽頭炎(皮膚炎は除く)である。診断時の発疹は除いて、AMPC開始して投与終了後2週間以内に出現した発疹で、投与薬剤と明らかに関係無しと思われる発疹を除き、薬と関係あるかもしれない発疹出現例についてその性状、出現期間、転帰について調査した。同対象疾患でAMPCを投与しなかった症例を対照とした。
調査協力医療機関は10医療機関で、平成21年1月から7月までに集積された症例は402例にのぼる。AMPC投与群は236例、非投与群は166例であった。発疹出現例は投与群で8例(3.3%)、非投与群で3例(1.8%)であった。詳細については現在検討中である。