■ 第13回近畿外来小児科学研究会:開催日 2007-11-04
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特別講演(2)
演題
小児の食物アレルギー −最新の疫学と診療について−
演者
楠 隆
所属
滋賀県立小児保健医療センター小児科
抄録
小児の食物アレルギーの増加が指摘されているが、日本における疫学データは数少なく、また診断、治療管理についても必ずしも確立されたものはない。我々は2006年に京都市内1万3千人の小中学生を対象として大規模アレルギー調査を行い(京都市学童アレルギー疾患疫学調査2006)、食物アレルギーについても多くの情報を得た。また当院においては以前より食物アレルギーと診断されて食物除去を行っている患児に対して早期の解除を目指した積極的な食物負荷試験を行っている。今回の講演では、これらの取り組みを通じて得た新たな知見を紹介し、食物アレルギーの日常診療へのヒントとなる有意義な情報を提供したいと考えている。具体的には、1)日本における小児期食物アレルギーに関する最新の疫学情報、2)食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の関連、3)当院における食物負荷試験の取り組み、4)今後の新たな診断・治療の展望(文献的考察)、などにつき取り上げる予定である。
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