演題AMPCと薬疹についての前方視的研究へのお誘い所属・演者こうどう小児科 幸道直樹抄録【目的】小児科領域において多く使用されているAMPCには以前から薬疹と思われる皮疹の出現が指摘されていた。抗菌剤投与中の皮疹にはウイルス感染の紛れ込みもあり、またAMPC投与後数日しての皮疹はIgEが関与する皮疹ではないとの文献もあるが、実際に皮疹が出現した際に投与を続けてもいいのか中止した方がいいのか、小児科医において十分なコンセンサスが得られているとは思われない。皮疹の頻度やその後の経過について検討し、診療の一助としたい。
【対象と方法】溶連菌感染が迅速検査で証明された咽頭・扁桃炎および中耳炎を対象とする。AMPCが投与された際に症例を登録し、投与開始から2週間観察し皮疹出現の有無、性状、かゆみの有無、経過観察を行う。研究機関:近畿外来小児科学研究会に参加されている小児科医に共同研究を呼びかける。
【期間そのほか】研究期間はおおむね1-2年間とし、症例数1000以上を目標とする。皮疹出現時の対応は主治医の裁量とする。