演題共同研究「初めての熱」結果報告演者○日野利治(医)岡田清春(医)絹巻 宏(医)土田晋也(医)中村 豊(医)西村龍夫(医)原 朋邦(医)山入高志(医)1)、山下哲平(他)2)、市原清志(医)3)所属1) 近畿外来小児科学研究グループ(KAPSG)抄録
2) 山口大学大学院理工学研究科(環境共生系)
3) 山口大学医学部保健学科病体検査学講座昨年春の近畿外来小児科学研究会で近畿外来小児科学研究グループ(KAPSG)の共同研究としてお願いをした生まれて「初めての熱」の調査研究
2006年6月1日から2007年5月31日までの1年間に7施設から在胎週数35週以上生下時体重2000g以上の児を対象に生まれて初めて38.0℃以上の発熱の症例を737例集め検討した。結果「初めての熱」の平均日齢は243日±95日 その診断は上気道炎380人(52%)突発性発疹184人(25%)その他173%(23%)であった。兄弟なし例では平均274日で兄弟有り例平均218日より約2ヶ月遅かった。栄養法を因子に加えたCox比例ハザード法による多変量解析で、生後2ヶ月までに母乳を止めた例では生後6ヶ月までに「初めての熱」を出すリスクがそれ以上母乳を続けた例に対して有意に高く このことは今日の日本においても母乳栄養に乳児期前半における感染予防効果があると考えられた。