演題インフルエンザ流行時の学級閉鎖の有効性演者○渡部礼二、蓮井正樹所属小児科月一会メールグループ(石川県)抄録【目的】欠席率からインフルエンザでの学級閉鎖の有効性を統計学的に検討した。
【方法】2005〜07年1〜3月の石川県内の小学校(延113校、1467学級(児童数:20〜40))で学級毎の欠席率を調査した。欠席率が20%以上である日を1日目として2日目から2日間の休みを挟んで4日目が登校日であった2日閉鎖群、4日間連続して授業があった非閉鎖(2日)群、2日目から3日間の休みを挟んで5日目が登校日であった3日閉鎖群、5日間連続授業があった非閉鎖(3日)群とし、その前後の欠席率の差(1日目と4日目または5日目)を改善率として比較した。また、非流行期の曜日別欠席率をも算出した。
【結果・考案】2日間の学級閉鎖では欠席率の改善効果はないが、3日間閉鎖では改善効果があることが統計学的に示された。