第13回近畿外来小児科学研究会:開催日 2007-11-04
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演題
小児科外来におけるエコーの有用性
所属・演者
にしむら小児科 西村龍夫
抄録

 小児科外来において,エコーは診断における有用なツールである.特に腹部領域では,診察によっては診断がつかず,エコーのみによって診断が可能な疾患がある.

 今回,エコーで診断し得た胆道拡張症の6歳女児を経験した.総合病院で心因性腹痛として経過観察されていたが,徐々に腹痛増強するため当院受診した。肝腫大があり,腹部エコーで先天性胆道拡張症と診断した.同日大阪市立総合医療センター小児外科に搬送し,約1ヵ月後に手術となった.

 その他に卵巣出血や腫瘍,感染性胃腸炎などのcommon diseaseのエコー所見,頭痛の原因となった副鼻腔炎など,現在まで診断し得た疾患のエコー所見を供覧する.エコーは特別な技術を必要とせず,誰でもベッドサイドで簡単に使うことができる.小児科外来において,エコー検査の一層の普及が必要と思われる.


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