演題抗菌薬適正使用を目指して(第2報)医療費と受診行動への影響所属・演者絹巻小児科クリニック 絹巻 宏抄録第11回研究会において、抗菌薬の適正使用を目指して診療方針を変更し、1999年から2006年にかけて抗菌薬の購入量と処方率を約1/4に減らした経験を報告した。今回、同時期の保険診療データを分析し、適正使用への方針変更が医療費と受診行動に及ぼす影響について調べた。小児科外来診療料(マルメ)を採用しているためデータ分析に限界があったが、受診1回当りの医療費は、投薬料が微減、検査料が微増し、総計は不変という結果であった。1人当たりの受診回数はわずかに減少していた。なお、この期間に総受診者数の減少がみられたが、主に他の要因によるものと考えた。以上より、影響は軽微であったと結論した。