全国病弱教育研究会は、病気の子どもたちの医療・看護・教育・福祉に関心を持つ保護者、医療関係者、教育関係者などが交流し学び合う場として1992年に発足しました。この研究会は滋賀県で全国大会を最初に開催したところから始まりました。来年の夏、2004年7月31日から8月1日にかけて、全国病弱教育研究会の発祥の地である滋賀県に戻って第9回目の全国大会を琵琶湖ホールの隣り、ピアザ淡海(県民交流センター)で開催することになりました。守山市内の開業医である西藤こどもクリニックの西藤なるをドクターに実行委員長として、これまでの病院に入院中の子どもたちだけの病弱教育から脱して地域の病気療養中の子どもたちの教育保障と発達保障へと病弱教育の対象を広げていくことを考えています。
顧問に病院の立場から大津赤十字病院の西岡研哉小児科部長を、発達保障の観点から立命館大学の加藤直樹先生(ライフサイクルでの発達理論)、滋賀大学の白石恵理子先生(障害をもつ子どもの発達保障)、障滋協の渡辺武先生(共同作業所理事長)、という3人を副実行委員長として、多様な障害をあわせもっている子どもたちや、不登校や高機能発達障害といった全国の病弱養護学校に学ぶ多種多様な子どもたちの実態にあわせた病気療養児の発達保障やネットワーク作りを考えていきます。
学齢期だけでなく病気療養児の豊かなQOLを踏まえた生涯を通しての発達保障をこれまでの教育と医療と看護だけでなく、地域や福祉関係、NPO団体、患者団体や病気療養の経験のある先輩、あるいは患者本人の参加を含め、病弱教育に関心のある多様な方々に参加していただき大会後もネットワークを築いていきたいと考えます。
ぜひ、みなさん来年の夏は、全国病弱教育研究会全国大会で滋賀県大津市で再会しましょう。
連絡先:守山市守山5−6−20
滋賀県立守山養護学校内 小川幸宣,宇野明雄
または、9zenbyouken-shiga@spa.nifty.com