タイトル:メディカル・ネチケット

ホームページに掲載された医療情報の利用について
 

質の高い情報を利用する。
 インターネットで流れている情報が今日の医療に即しているものかどうか、見きわめるのは大変難しいことです。しかし次の基準を目安にされると良いでしょう。

公共の医療機関からの情報。

営利目的で健康や疾病の情報を掲載している場合があります。それならば、公共の医療機関に開催されている情報の方が事実に基づいている可能性が高いと考えます。

掲載された情報の根拠が記載されている、または引用が明らかにされている。

論文や記事など紙面の発行物などの引用が明らかになっている情報を利用されることをお薦めします。

複数の情報源の内容を比較する。

ホームページの記載が全て専門の立場で書かれているとは限りません。専門でないけれども話題に触れている場合もあります。できれば複数のホームページをご覧になり、共通する内容を利用されるとよいでしょう。そしてインターネット以外の情報も参考にして下さい。

情報を提供している医療機関の名前や所在地や電話番号など実在が確認できるサイトの情報を利用する。

インターネット上の情報流通でトラブルが起きるのは、ほとんどが匿名の方とのものです。掲載した方の本名や所在地など実在が確認できるホームページからの情報を利用するように心がけましょう。

入手した健康・疾病の情報を利用する際には、必ず主治医と相談する。

 インターネットの普及により、誰でも情報が発信できる時代となりました。それ自体はよいことですが、その一方で十分に吟味されていない情報を手に入れてしまう場合もあります。また必ずしも現在の医療に合致しない医療が紹介されている場合があります。その目的は、知名度をあげるためであったり営利目的であったりさまざまです。

 インターネットで見つけた健康法・治療法をつい試してみたくなりますが、現在受けている治療とあまりにもかけ離れた治療の紹介などは信じない方が良いようです。少なくとも主治医と相談して下さい。インターネットにより主治医よりも優れた治療法を知る可能性もありますが、同時に今の状態や健康を損なう可能性もあります。

情報の利用はすべて自己の責任において。

 入手した情報を利用して健康被害が生じても、よほど悪質なものでない限り情報提供者の責任を問うことは難しいです。インターネットで得た情報は、健康を管理している医師からのアドバイスを受けた上で、自己の責任で利用して下さい。

メディカル・ネチケットインターネット上の医療情報の利用手引き (JIMA)