近畿外来小児科学研究会に参加の皆様
2004年3月30日
アドボカシー委員会主催シンポジウムにもぜひご参加を!
今回の近畿外来小児科学研究会に引き続いて、午後1時から日本外来小児科学会第2回アドボカシー委員会主催シンポジウムが開催されます。日本外来小児科学会では学会活動の柱の一つとして、社会活動部会を設け、アドポカシー委員会を設置していますが、「アドボカシー」というカタカナ言葉の意味がよくわからないなあと感じた方も少なくないのではないでしょうか。米国小児科学会のホームページには、最初にこの「Advocacy」が掲げられており、とてもポピュラーな言葉ですが、残念ながら日本では、まだまだなじみのうすい言葉です。
【「アドボカシー」って何だろう?】
- アドボカシーとは、「ある考えや政策を、自分のためにうまく言い出せない人たちのために、別の人が声を大にして外部に訴える行為」(M.L.Katcher)とか、「問題提起とその解決のための行動」(山中龍宏、2000年)と説明されています。もっと判りやすく言えば、社会的弱者で発言力のない人々の「代弁者として一肌ぬぐこと」(山中龍宏、2003年)です。チャイルドシート法制化、禁煙運動推進、予防接種の無料化広域化、小児救急体制整備などはアドボカシーの好例です。このように、アドボカシーは医療機関内だけでなく、地域社会や国もその実践の場としています。具体的な指針としては、問題点を明確にし、解決案を提示し、実行する、メディアを通じて社会への働きかけをする、政治家を介して行政を動かす、などが考えられます。
【さらにアドボカシー活動を広げよう】
- また、アドボカシー活動は、収入のためや地位のためにするのではありません。他人から強要されるのではなく、自発的に、無報酬で、自分で汗を流して、一生懸命やるというイメージがあります。そこで今回のシンポジウムでは、ボランティア活動に長年の経験をお持ちの早瀬昇さん(大阪ボランティア協会事務局長)に「アドボカシーの実践に向けて」と題した基調講演をしていただきます。そのあと、学会の各部会のアドボカシーへの関わりについて紹介し、日常の中でより広くアドボカシー活動を展開していただきたいと考えています。地域の子どもたちの代弁者として「一肌ぬげる」ようになるためにも、皆さま、ぜひこのシンポジウムにご参加ください。
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【このシンポジウムに関する問い合わせ先:緑園こどもクリニック】
(Fax. 045-810-0571, E-mail. CXP03223@nifty.ne.jp)
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