特別講演
演題知能検査からみた発達障害児診療演者玉井 浩所属大阪医科大学小児科教授抄録すでに特別支援教育が実施されているため、学校現場はここ数年大きく変化している。これまでは病院で診断してくるように教師から指示された子どもが多くみられたが、最近はそのような相談は減り、診断よりも対応について相談されることが多くなった。また、4〜5歳の幼児が幼稚園/保育所でよくトラブルを起こすので、見てほしいという保健センターなどからの依頼が多い。まず、それまでに行われている発達検査をレビューし、新たに必要な発達検査や脳波、画像検査を実施する。それに従い、こどもの特徴を捉え家族に伝える。ただ、療育に繋げる場合に、地域のシステムを理解しておく必要がある。また、家族の了解はもちろん必要であるが、専門機関での検査結果の共有など療育機関、専門病院、かかりつけ医などの連携が望まれるところである。