演題小児救急外来でのプレパレーション所属・演者阪神北広域こども急病センター(伊丹市) 川村 桃子(小児救急看護認定看護師)、小川恵美子、原田さとみ抄録プレパレーションとは、「医療を受けるときに子どもが感じる情緒的不安を和らげ、解消させるように、医療者側が関わり、子どもの心の準備をさせること」と言われている。子どもにとって処置や検査は、痛み・苦痛を伴うものであり、不安や恐怖心を抱く。また、検査や処置を治療において必要なこと、と理解することは難しい。子どもは、理性で「がんばる」と思っていても、「嫌だ、怖い」という情緒が優位となることが多い。小児救急外来の場面においては、子どもの準備性が低い、医療者と面識がない、費やせる時間が短く場所も限られている、という状況にある。処置時に生じる子どもの不安や恐怖心を緩和し、子どものがんばる力を支え、心理的混乱を軽減するためにデストラクション(注意転換法)がある。私達は安価で簡単に作れるデストラクション物品と活用方法を紹介する。