特別講演
演題見逃してはならないこどもの症状 〜あしたの大切な命のために〜演者三好麻里所属兵庫県立こども病院 救急集中治療科兼アレルギー科部長抄録小児救急の診療の現場で、たくさんの患者さんの中からひとりの“見逃してはならないこども”をいかに発見し症状の進展を予防するか、そのためのひとつの手法がPALS(Pediatric Advanced Life Support)です。呼吸、循環に問題がある症例を提示し、PALSでの評価、分類、方針決定、再評価の流れについて解説したいと思います。またPALSにおけるChain of survival(救命の連鎖)の第1の輪は“事故の予防”です。事故の症例を提示するとともに予防啓蒙の重要性について述べたいと思います。最後に救急集中治療科の脳神経グループが取り組んでいます“複雑性熱性痙攣はどの段階から集中治療の介入が必要か”について現段階でのデータをお話したいと思います。