演題今年度当院で経験した甲状腺機能異常症の小6男児2例所属・演者土庫こども診療所 小児科 西原 信 石丸 敏博抄録近年、小児期の肥満について生活習慣病予備軍としてのメタボリックシンドロームの診断基準(腹囲/身長>0.5 腹囲80cmは赤信号)が発表され、注目されつつある。
本年度、肥満を主訴に来院した男児で成長速度低下(−1.5SD)をみとめTSH284.3μIU/mlから橋本病と診断された例と、肥満傾向だった男児が成長速度+13cm/年(+4.3SD)−8kg/年とやせ、TSH<0.1μIU/mlから甲状腺機能亢進症と診断された例を経験した。
両疾患とも男女比1:5-10と男児では比較的まれであり、若干の文献的考察を含めて報告する。