演題乳幼児HRT検査(ヒスタミン遊離試験)の有用性所属・演者抄録小島崇嗣1)、木村彰宏2)、青木孝夫3)、谷内昇一郎、金子一成4)
1)小島医院 2)いたやどクリニック 3)あおき小児科 4)関西医科大学小児科
乳幼児HRT検査(ヒスタミン遊離試験)の評価を行い、我々が提唱しているLow Responder(LR)の評価方法(C〜Eの点においてコントロールよりも遊離率が高い場合は陽性と評価する)の有用性を検討した。
「方法」対象は卵アレルギーを疑いHRT検査を実施した390例:1歳未満例(127例、A)、1〜2歳例(184例、B)、2歳以上例(79例、C)。
「結果」
(1)LRの割合はA:31%、B:33%、C:25%であった。
(2)non responder(NR)の割合は2歳以上例で減少した。
(3)R(responder)とLRを示した症例を陽性例と陰性例に分けて卵白CAP値との関係をみると陽性例を示した症例の卵白CAP値は有意に高値を示した。「考案」(1)2歳以上ではHRTは評価しやすくなる。(2)LRを示す症例は各年齢とも多いがLR評価法を用いることによりLRは評価可能と考えられた。
「結論」LR評価法を使用することで低年齢児のHRT検査の有用性を向上させることが可能となる。