演題風疹ワクチン接種後の抗体持続調査演者○岡藤隆夫1), 岡藤輝夫1), 中山哲夫2)所属1) 岡藤小児科医院 2) 北里生命科学研究所 ウイルス感染制御1室抄録風疹ワクチンによる抗体は、学童期以降に接種した場合、十数年持続するといわれている。今回我々は、乳幼児期に風疹ワクチンを接種した場合も同様に、免疫が持続するかどうかを検討したので報告する。対象は、2007年1月から9月の間に当院を受診し、風疹ワクチン接種の既往のある児のうち血清が得られた161人(2歳から15歳)で、家族の同意を得たうえで風疹HI抗体検査を行った。当院の位置する姫路市において風疹は、最近では1998年に小流行を認めただけで、不顕性感染によるブースターを受ける機会がほとんどなかったと考えられる。このような状況下で風疹HI抗体はワクチン接種10年後も維持されていた。今後はさらに例数を増やすとともに、麻しん風しん混合ワクチン2回接種に関しても、そのブースター効果の持続等を含め、継続的に検討していきたい。