演題タミフル投与を控えた今シーズンの、不投与例における保護者の反応所属・演者絹巻小児科クリニック 絹巻 宏抄録タミフルの効果は限定的であり、その一方で異常行動や突然死との関連性が疑われている。このような認識のもと、昨シーズンの末期から保護者に説明をして投与をできるだけ控える方針とした。その結果、今シーズン(3月16日現在)は18歳未満のインフルエンザ患者233例(検査診断192例、臨床診断41例)のうちタミフルを投与したものはわずか5例であった。その内訳は基礎疾患や併発症のあるもの4例と保護者の希望1例である。このような診療方針を保護者がどのように受け止めたかを知り、来シーズンの参考とするためにアンケート調査を計画した。調査は発熱48時間以内に迅速検査で診断したA型患者でタミフルを投与しなかった171例の保護者を対象として、子が次回に罹患したときは投与を希望するか否かを尋ねる形とした。その結果を発表する。