第7回近畿外来小児科学研究会・一般演題抄録
演題
4.外来受付後に診察を受けずに帰宅した患者の実態調査
演者
木野 稔、圀府寺美、高橋 徹、芦内千枝子、今西美澄
所属
中野こども病院(事務部*)
抄録
 診療を求めて外来に来られた患者さんが診察を受けずに帰宅されるということは、医療提供者にとっては由々しい事態である。特に、小児救急医療の現場では、トリアージを含め適切な急患対応が求められる。平成15年7月から平成16年2月までに、診察を受けずに帰った患者の実態を調査した上記期間(外来受診総数34,200人)に91名の該当者がいたが、付添いなどの成人患者6名を除く85名について検討した。年齢層は0歳〜6歳までの各年齢および7歳以上において各々10名前後とほぼ一定していた。74名(87%)が夜間・休日の時間外受診で、新患は25名(29%)だった。キャンセル理由は、48名が待っている間に症状が良くなってきた(寝てしまったから9名を含む)、その他は予定がある、近医でみてもらうなど待ち時間が長いことが理由で、受付後1時間以内に申し出があった。ほとんどの事例で看護師が対応しており、症状からみても概ね問題はなかった。