- 演題
- 1.今冬の我町園児のインフルエンザ罹患率とワクチン接種状況(アンケート調査による)
- 演者
- 柏井健作
- 所属
- 和歌山小児科医会
- 抄録
- 今冬はインフルエンザ(以下インフ)が大流行した。我町の4園の園児のインフ罹患状況とワクチン接種状況をアンケート調査した。全園児397名中209名(52.6%)が罹患した。ワクチンを接種しているものは104名(26.4%)であった。ワクチン接種にもかかわらずインフに罹患したものは39名(37.5%)、一方ワクチン接種しなかった293名中インフに罹患したのが170名(58%)でワクチンの効果は35.4%と低率であった。家族がインフに罹患した例は188名でその内ワクチンを接種した32名中23名(71.9%)が高率にインフに罹患した。一方家族がインフに罹患しなかった209名でワクチンを接種した72名中17名(23.6%)しかインフに罹患しなかった。インフが大流行した時はワクチンの効果は低いので効果を上げるためには家族全員の接種、施設での接種率を向上させる必要があると思われる。