- 演題
- 外来における感染症の迅速診断ー実施する上での問題点を考える
- 演者
- ○西垣正憲
- 所属
- にしがき小児クリニック(堺市)
- 抄録
- 感染症の迅速診断キットの普及で、外来で短時間に結果が得られるようになり、外来診療に大きな変化をもたらした。迅速診断キットを使用する目的としては、1)治療方針を決める。2)他の疾患を除外することで必要のない検査や投薬を避ける。3)治療効果の判定。4)保護者の理解を得やすくするなどがある。これらの目的を達成するためには、使用するキットの特性を十分理解する必要がある。キットの感度や特異性が高いことが大切で、さらに性能を発揮するためには検体採取法や採取時期、検査手技、判定法に精通することが求められる。検査結果が盲目的に過信されてはならず、保護者への結果説明にも配慮がいる。迅速診断キットの使用についての一般的な問題点を考察する。