- 演題
- RSV下気道感染症の臨床的検討―EIA法の迅速診断キットを用いて
- 演者
- ○植村 幹二郎 1) 西尾 久英 2)
- 所属
- 1) うえむら小児科内科クリニック
2) 神戸大学大学院医学系研究科医科学専攻環境応答医学講座環境医学教育研究分野- 抄録
- RSV感染症は本邦の冬季においては極めてポピュラーな疾患である。RSV感染症は2歳までに大多数のこどもが罹患することを考えると、急性細気管支炎以外にもっと軽症のRSV感染症が日常の冬季の外来で見られるはずである。RSVによる急性気管支炎や肺炎あるいは喘鳴を伴った下気道感染症に注目するべきです。RSV感染症は迅速診断ができても治療薬はなく、インフルエンザほどの診断価値はないかもしれません。しかしRSV感染症を理解すれば、診療の幅が広がります。今回4シーズンで経験した863例のRSV下気道感染症の報告と、その経験に基づき気付いた事を述べていきます。