- 演題
- メーリングリストによる地域感染症情報の共有
- 演者
- ○川崎康寛
- 所属
- 大阪暁明館病院小児科
- 抄録
- 小児科の日常診療をしていて最も来院の多いのは感染症である。その流行状況を知る方法として感染症サーベイランス事業をもとにしたデータがある。しかし、得られる情報は2次医療圏といった比較的広い地区での情報である。ところが実際の感染症の流行はもっと狭い範囲を単位として起こっている。当科は開業医からの患者紹介などから比較的早期に地域での感染症流行状況を知りうる立場にあるので、地域感染症情報を還元することも重要な病診連携であると考え、平成13年末より専用のメーリングリストを作製し情報提供を開始した。充分な運用が出来ているとは言い難いが、開業医からの情報が自分の診療の参考になることもあり、一定の役割を果たしているのではないかと考えている。同様のシステムについては既に運用している地区もあるようである。この機会に他の地区の情報を得て今後の運用の参考にしたいと考えている。