演題

小児科診療所における電子カルテ導入１年の経験

演者

○日野　利治

所属

日野小児科内科医院

抄録

　赤ちゃんの時から成人になるまで個人の病歴、成長発達歴、生活歴を一つのカルテに記録保存し後で利用したい。また、後で何が書いてあるか分からない悪筆の手書きカルテではなく、カルテ開示にも対応出来る読めるカルテを作りたい。このようなことを考えて、当院ではＷＩＮＤＯＷＳ・データベースソフトＡＣＣＥＳＳを基にして作られたＤｙｎａｍｉｃｓという電子カルテを昨年に導入、８月から正式運用開始しました。そして現在１年が経過します。導入直後は医師の負担が多く少し大変でしたが徐々に馴れ、現在無難に使用を続けています。

　今回一小児科診療所における電子カルテの導入から運用の実態、電子カルテ導入前後の診療時間の比較、電子カルテを利用して蓄積されたデータの検討、具体的には予防接種時乳児の涕泣の実態調査、現在本研究会で共同研究が行われている溶連菌感染症、小児科外来で遭遇する重要疾患の調査への利用、また感染症サーベイランス調査表への自動集計の方法等今までに活用出来たことを報告し、また今後電子カルテの改良追加しいたい所を検討してみたいと思います。