- 演題
- 当院での抗菌抗生物質投与基準と投与数の変遷
- 演者
- ○西村龍夫
- 所属
- 涼楓会にしむら小児科
- 抄録
- 開業小児科を受診する患者の大半はウイルス感染症であり自然治癒が見込まれるもので、抗生物質が本当に必要な患者はごくわずかです。しかしながら、実際の臨床の現場では、発熱等で細菌感染の疑いが否定できない例には抗生物質が投与されているのが現状ではないでしょうか?診察所見から細菌感染症なのか、ウイルス感染症なのかを見極めるのは困難である事、細菌感染症が急激に悪化する事、明確な抗生物質投与基準が無い事等が現在の状況の原因だと考えられます。
当院でも開院当初は多くの発熱の症例に抗生物質を投与していましたが、院内基準を作って以来、投与数が激減しました。開業以来の投与率の変遷を示し、ご批判を仰ぎたいと思います。