朝日新聞1999年12月16日の総合面に次のような記事が掲載されていました。
子どもの自殺、44%増 hideさんの死、影響かリンク → 朝日COM へ
文部省で調査昨年度に自殺した公立の小・中・高校生は192人と、前年度に比べて44,4%増えていたことが、15日付で文部省が発表した問題行動調査でわかった。人気歌手の岡田有希子さんの後追いとみられる自殺が多かった1986年(268人)以降では最も多い。文部省は「急増の原因は特定できない」としながらも、解散した人気ロックバンド「X JAPAN(エックス・ジャパン)の元メンバー、hide(ヒデ=本名・松本秀人)さんが昨年5月に自殺したことなどと関連があるのではないかとみている。
調査によると、98年度中に自殺した公立校の児童・生徒は、小学生4人(前年度比2人減)、中学生69人(28人増)、高校生119人(33人増)。発生率は高校生は約2万5千人に1人、中学生は約6万人に1人でで、前年度比の人数の増加率は高校生が38,4%、中学生では68,3%にのぼる。
自殺の原因は、「家庭の事情」(家庭不和や父母にしかられたことなど)14,6%△「学校問題」(進学の悩み、いじめなど)7,3%――などとなっているが、どれにも分類されない「その他」が62.0%と際だって多い。思春期の生徒らが自殺した場合、遺書がなく、家族や教員にも思い当たることがないケースが少なくないといい、その場合は「その他」に数えられることになるという。
調査結果について、文部省は「自殺原因の構成比は前年度と大きな変化はない。人気ロックバンドの元メンバーが自殺した直後に子どもの自殺が多かったとは聞いている」としている。
一方、昨年度に不登校で30日以上欠席した児童・生徒は、12万7692人(小学生2万6017人、中学生10万1675人)。前年度より21,1%増えて、過去最多を更新した。
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