突然メール差し上げてしまい申し訳ございません。某国に駐在し旅 行業者をしております。最近当地より30キロ程離れた町で養豚業 者が日本脳炎のため沢山の方々が亡くなっております。 政府は本日から10日ほどを掛けて31万頭程の豚を軍隊に処分させ るようです。そこでお知恵を拝借したいのですが、当地で販売して いる豚肉は食さない方がよいのでしょうか。又、レストラン等で観 光客に食べさせない方がよいのでしょうか。大変お手数ですがお知 恵を拝借頂けますようお願い申し上げます。
こんにちは、cyberこどもクリニックの西藤です。 心配はないと思うのですが、あらためて尋ねられると本当に大丈夫だ ろうかと、少し気になりました。そこで某BBSで尋ねてみたところ次 のような回答を頂きました。 >> おそらく、我々は、知らないうちに日本脳炎に感染したブタ肉を >> 平気で食べていると思われます。特に九州地区のブタは毎年10月 >> 頃になると80%以上日本脳炎ウイルスの抗体価が陽性になってい >> るので、九州産のブタの多くは、過去にあるいは現在もウイルスを >> 持っているはずです。 >> >> 結論として、食べても平気でしょう。 、、と言うことです。また他の先生からもコメントを頂きましたが、前 述の意見を全く支持するものでした。 日本脳炎ウイルスがどの程度発生しているかを豚の血液の抗体価( 免疫の高さ)で調べるのはご存じだと思いますが、日本でももちろ ん日本脳炎に対して高い抗体価を示す豚はいます。しかしだからと いってその豚は食用にならないかというと、食べられないので処分 した、と言う話は確かにないですね。だから普段から日本脳炎に対 して高い抗体価をもっている豚肉(つまり日本脳炎に感染した豚肉 )を普段から食べていることになるのですね。 ですから「観光客にどんどん食べてもらってくださ〜い!」とまで は言いませんが (^^)、たいていは心配がないはずです。 以上はあくまでも開業している小児科医の意見ですから、専門家の 意見が得られましたら、そちらを優先して下さい。今回のお便りは あくまでも参考程度にして下さい。
【参考URL】
http://www.nih.go.jp/yoken/idsc/index-j.html
感染症情報センター/国立感染症研究所が公開する感染症情報のページです。