ステロイド剤は、体の臓器の副腎皮質より分泌されるホルモンをお薬にしたものです。気管支喘息を治療するのに、ステロイド剤ほど良く効くお薬は他にないのではないかと思われるほどです。にもかかわらずなかなか使用されないのは、その副作用と依存性が心配されるからです。特に小児では将来への影響を考えて慎重に考慮します。
外来では例外的に、非常に重症の喘息のお子さんで全身麻酔で手術を受ける場合、また海外旅行へ行く場合などで飛行機のなかでどうしても喘息発作がでては困る場合などでは最小量で処方する場合もあります。
一方、吸入薬としてはステロイド剤は小児でも積極的に処方されるようになってきました。量噴霧式吸入剤(MDI)のページでステロイド剤の説明もご覧下さい。