吸入薬(MDI)について

正式には「定量噴霧式吸入器(Metered Dose Inhaler : MDI)」と言います。他にも患者さんへの説明にはいろいろな呼び名で説明されているかもしれませんが、「ハンド・ネブライザー」と説明される場合もあります。

「吸入」と言っても電動式のネブライザーで行う場合もあるので、このページでもどの用語で説明しようかと悩んだのですが、ちょっと患者さんが使い慣れない言葉ですが、紛らわしくないようにこのサイトではキチッとMDIという言葉を使うことにしました。

予防を目的とした吸入薬剤
抗アレルギー剤
吸入ステロイド

発作を止める吸入薬剤
気管支拡張剤

各種吸入薬の1容器(ボンベ)あたりの噴霧回数

MDIの使い方  MDIのチェックシート  MDI使用時の注意事項   吸入薬と喘息死

予防を目的とした吸入薬剤

抗アレルギー剤
目的
気管支のアレルギー反応を抑える働きがあり、喘息発作の予防を目的としています。喘息の発作中には吸入しても、すぐに効果が現れるものではありません。日常的に使用して喘息の発作を起こしにくくします。

副作用
心配いりません。ほとんど報告されていません。

代表的なお薬
インタールエアロゾル

吸入ステロイド
目的
気管支のアレルギー反応・炎症反応を抑える働きが強く、喘息発作の予防を目的としています。喘息の発作中には吸入しても、すぐには効果が現れるものではありません。2002年11月に日本小児アレルギー学会から発表された「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」でも小児の早期から積極的に勧められるようになってきました。

副作用
よほど大量に使用しない限りは全身に対する影響はほとんど無いとされています。ただし、吸入後のうがいをしないと口腔内のカンジダが発生する事が知られています。

代表的なお薬
キュバール(50,100) アルデシン100  アルデシン

フルタイド50エアー ベコタイド(50,100)  
[フルタイド50エアー]  

トピックス
代替フロン「HFA−134a」について

発作を止める吸入薬剤

・気管支拡張剤
目的
気管支の広げる作用があり、喘息発作を止める目的で使います。
副作用
手足先の震え、動悸など。
お薬に頼りきってしまう!

喘息発作がこの吸入薬などを頻繁に使わないと治まらないときは、至急医療機関を受診するようにしましょう。

代表的なお薬
サルタノール メプチン・エアー
 

こどもと喘息 >> 治療の概略
 西藤こどもクリニック