日本語喘息全文検索エンジン(Asthma Search in JAPAN)で利用されるキーワードの順位を紹介します。これらのキーワードは、喘息患者さんはインターネットでどの様な情報を求めておられるか、反映していると考えられます。喘息患者さんのためにホームページを作っておられる方は、充実させるコンテンツの指標としてご覧下さい。
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【コメント】「喘息」キーワードが1位なのは十分理解できることですが、その次が粉末の吸入ステロイド剤「フルタイド」というの意外でした。処方日数が長くなったことをきっかけに、処方された患者さんが増えたことが影響しているかもしれません。そして「ガイドライン」というキーワードが3位です。これも今年の春に日本小児アレルギー学会から「小児気管支喘息(ぜんそく)治療・管理ガイドライン」が発表されたことと大きく関係があると思われます。このニュースは新聞でも紹介されたので、ご自身が受けている治療がガイドラインに沿ったものかどうかを知りたくて、ガイドラインが掲示されているサイトをお探しになったのではないかと想像しています。
22位の「猫」と23位の「猫アレルギー」はほぼ同一の目的で検索されたと思いますので、合わせると 16回の検索があり、順位は4-5位でもおかしくないことになります。ペットを飼われる方が多くなったためでしょうか。
その他キーワードを眺めていますと、吸入やピークフローに関する用語が目立ちます。内服中心だとされてきた喘息の治療が、今日では吸入薬が盛んに用いられてきているためではないかと思われます。特にオノンを除いて内服の抗アレルギー剤の名称が50位以内に検索されこないことも、それを裏付ける様に思います。、
50位の「硫酸サルブタモール」ですが、これは犯罪に使われ新聞に薬品名が掲示された頃に検索されたものです。事件に関心のある方が検索されたものと想像しています。