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検索エンジンの運営ポリシーについて

インターネット上の健康・疾病情報商用の検索エンジンの問題よい情報でアレルギー疾患の患者さんを守ろう当検索エンジン登録の条件検索フォームの設置を協力喘息患者の求めている情報の傾向を把握


インターネット上の健康・疾病情報

インターネットの普及で様々な情報を手軽に入手できる大変よい時代となりました。またインターネットもう一つの側面は誰でもが情報を簡単に発信できることです。それは一見素晴らしいことですが、時に検証がまだ十分でない情報も発信されていたり、営利目的の情報もたくさん流通する事になります。

これは健康や疾病に関する情報の場合、大きな問題となってきます。

最近、私(当サイト管理者)が問題に感じていることは、アレルギー疾患(特にアトピー性皮膚炎など)の方に対して営利目的で現実以上に高い効果を謳って商品の購入を勧めるサイトやダイレクトメール(DM)が増えているということです。

例えば「アトピー性皮膚炎」などのキーワードで検索をすると、医療関係者から見れば不適切と思われる治療法を説明したホームページがたくさんヒットします。その中には現実以上に高い効果を説明し商品の販売を目的としているものも少なくありません。また本来国内では一般の方が直接入手してはいけない医薬品・医療器具の代理輸入を営むサイトまで現れています。目も当てられない状況、と表現するのは言い過ぎでしょうか。

インターネットの情報はよく「玉石混淆」と表現されます。これは良いものも悪いものも混じってしまっている状態を説明しています。これでは患者さんは病気を正しく理解するための情報にたどり着くことができません。

商用の検索エンジンの問題

またそうした不適切な情報を掲載したサイトへの到達経路を紹介している商用検索サイトの運営にも問題を感じます。

しかし考えてみると、検索エンジンにホームページの登録依頼があった場合、そこで掲示されている内容が医学的に正しいかどうかは、検索エンジンの管理者も判断できないのです。つまりホームページのインデックスの作成作業は必ずしも医学的知識のある方が行っているワケではないのです。

適切な医学情報が患者さんのQOLの向上に役立つと唱えインターネットの利用を患者さんに勧めている私にとって、今日のインターネット上の健康・医療情報の氾濫をみると、心の痛む毎日です。

よい情報でアレルギー疾患の患者さんを守ろう

そこで、そうした問題を抱えた商用検索サイトに代わって、私が検索エンジンを運営してみることを思いつきました。医学的に妥当で喘息患者さんの治療のために役立つ情報を掲載しているサイトのみでインデックスを作成し、喘息専門の検索サイトを運営してみるのです。

それなら安心です。専門分野については当該分野で詳しい方がインデックスを作成する、これは各分野で当然行われている事です。いままでなぜ医療情報で誰も行わなかったのでしょうか!

最近は素晴らしい検索エンジンのプログラムが無料で配布されています。特にプログラムやコンピューターに詳しくはない私にとって、少し高いハードルでしたが、いろいろな方からのご指導もあり、何とか自前で検索エンジンを稼動させることができました。 → 検索エンジンで利用しているフリーソフトウエア

運用を始めるに至って、まだどれほどの需要があるのか分かりません。非力なサーバーで耐えられるのか、これから運営してみないと分かりません。またどういったサイトからインデックスの登録依頼が来るのか、それも始めてみないと分かりません。めざましい勢いで普及し手いるインターネットでは、これから予想もできない問題が発生するかもしれません。

しかし、適切な情報にたどりついて患者さんのQOLの向上にわずかでも役立つ可能性があるのなら、「Asthma search in JAPAN」の運用をする価値はあると思っています。インターネットで配布される健康・医療の情報によって患者さんが受ける有益性を検証しながら、「Asthma search in JAPAN」の運用を続けていこうと考えています。

当検索エンジン登録の条件

患者さんのQOLの向上に役立つと思われる情報を掲載してるサイトを検索エンジンの登録していくつもりです。しかし「患者さんのQOLの向上に役立つ」とはどんな情報でしょうか。それは一言では説明が難しいのです。少なくとも医学的に妥当であり、営利が主な目的でない事はもちろん大切です。

ところで商品を販売しているサイトがすべて有害かというと、必ずしもそうではありません。保険で認められてはいないけれども医学的に効能が認められている医療器具はたくさんあります。代表的なものが喘息のお子さんの場合、自宅で用いる電動式の吸入器などです。時には、価格、購入方法なども喘息患者さんにとっては加療していく上で必要な情報と考えています。

また医療関係者や医療機関が公開しているホームページでないといけないでしょうか。いいえ、患者会や患者さんの体験談も有益な情報と考えています。医師から疾患の転帰について詳しい説明を受けるよりも、同じ疾患の患者さんの体験談を記した1ページの方が、患者さんには安心を与えるかもしれません。適切な治療を受けている患者さんの体験談も大変有益な情報と考えております。

そもそも、正しい健康・医療の情報を求めている方は多いにも関わらず、それに対して相対的に医療関係者や医療機関が公開しているホームページは少ないのです。だから自らの体験をインターネットで掲示している患者さんがおられるのではないでしょうか。インターネットで流通する健康・医療の情報が「玉石混淆」なのは、医療機関からの情報発信が乏しいことが本当の原因だと思っております。

この様に患者さんに適切な情報とは何か、ということは、、なかなか明記できません。そのホームページの背景や医学的な妥当性、公開のポリシーをよく吟味し、さらに様々な方から意見を戴きながら当検索エンジンのインデックスの作成を行っていきたいと考えています。

検索フォームの設置を協力

以上のポリシーに賛同してくださるホームページ管理者には、検索フォームの設置を依頼していこうと思っています。検索フォームを表示する記述をホームページに埋め込んでもらいますと、どこのホームページからも同じインデックスファイルが利用でき、多くの喘息患者さんが適切な情報にたどりやすくなります。 → あなたのホームページにこの検索フォームを

喘息患者の求めている情報の傾向を把握

また検索エンジンはどの様なキーワードで利用されたかすべて記録が残ります。これは喘息患者さんが今日求めている情報を反映していると考えられ、大変興味深いものです。これも学会や医学雑誌を通じて発表していければと考えております。

お問い合わせ:サイト管理者/西藤なるを(saito@kodomo.co.jp)


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