家庭内の環境整備で一番大事なのは、寝具の清掃です。床やカーテンぬいぐるみなどにもダニはいますが、なんと言っても1日8時間も体に接してるのは寝具です。他のものは後回しにして、まずこれから始めましょう。■ 寝具は晴れた日には必ず干していますが、それではダメでしょうか。
寝具を干すことは乾燥や殺菌効果などが期待されますが、ダニを減らす効果は乏しいとされています。干すことよりも掃除機でホコリなどを吸い取ることが大事なのです。■ どのような掃除の方法がよいのですか。特に布団を叩いた後は必ず掃除機をかけておきましょう。それをしないと布団の中からダニの抗原が出てきて逆効果になります。
1平方メートルあたりに20秒以上の時間をかけてゆっくり吸い込むのがよいとされています。布団は1枚が約2平方メートルですから、片面1分と考えればよいでしょう。そして必ず両面掃除機をかけて下さい。■ 高性能の掃除機が必要ですか。
いいえ、200W程度のふつうの掃除機で十分です。高い掃除機をわざわざ買い直す必要はありません。■ 毎日続けるとどのくらいの効果があるのですか。吸引力の強い掃除機は、ダニが繊維の中に潜り込んでしまうとの指摘もあるくらいです。ダニは風速40メートルの風でも吹き飛ばされないそうです。
第4回喘息デー記念講演の大阪府立公衆衛生研究所の吉田先生の講演内容をご覧下さい。
http://www.nifty.ne.jp/forum/fsky/fskya/astday/4-astday/p00.htm
2週間毎日続けることで1平方メートルあたり100匹以下のダニ数に減少させることが出来るとされています。これは「喘息発作の危険因子」を下回る量になります。